みなさん、こんにちは!都内で行政保健師として働いています、みんくるプロデューススタッフのミャーコです。
日本の保健師活動の始まりは、明治時代にさかのぼります。京都の看護学校が、無料で貧困家庭に訪問しはじめたのが、その始まりとされています。大正時代には、病院や診療所、児童相談所等で、乳幼児相談事業や巡回産婆事業が始まりました。農村部では、凶作で困窮する農家の生活を改善するために、保健師が単独で地域に入り、保健指導や衛生教育が行われました。昭和に入ると、「保健所法」が制定(昭和12年)され、各地に設置された保健所が保健師の活動拠点となりました。その後、時代のニーズに合わせた保健師活動が日本各地で展開されていきました。
最近では、超高齢社会をむかえ健康寿命の延伸が社会的なテーマとなる中で、健康づくりや予防医療に注目が集まっています。医療費抑制の観点からも、病気を予防することの重要性は高く、それを担う保健師の責務が増していると感じます。また、ウェアラブル端末やビックデータの活用といったテクノロジーの進歩により、ヘルスケア産業も盛り上がりを見せており、それらを賢く楽しく使って健康づくりに役立てたいという声も多く聞かれるようになりました。
実際に、保健師の日々の活動現場では、少子高齢化や地域コミュニティでのつながりの希薄化に起因するさまざまな健康問題が山積しています。どの問題にも、複雑な背景や要因が絡み合っており、保健師はその1つ1つの解決の糸口を探り、個人が健康を取り戻し地域が活力を取り戻すサポートを行なっていかなければなりません。従来の保健所業務に留まらない、医療・保健・福祉の多分野を自由に行き来する幅広い働き方が求められています。
新しい手法や技術を取り入れながら新しい保健師活動を考えていく必要性があると私は感じています。日々の仕事に追われて過ごす中で、後回しにしてしまっていましたが、このブログで、保健師活動について紹介していきながら、その新しいあり方やこれからの可能性について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。