2013年5月21日の夜、第24回みんくるカフェ『家で看取るということ』を開催しました。当日は参加者16名で、根津の「みのりカフェ」にて対話を行いました。今回は全国マイケアプラン・ネットワーク代表の島村八重子さんをゲストスピーカーとしてお迎えしました。
ときは介護保険制度が始まる前の1996年、島村さんは義父の介護を経験されました。手元には介護の手引きどころか、介護の情報自体がありません。島村さんは「それなら私が発信すればいい」と考えられ、ご自身の手で”介護をする上で困ったところ”や”介護のコツ”、”そのときの心境”などを赤裸々に語ったミニコミ誌を作られたそうです。当時としては珍しくモデル的な行政のサービス、近所の方や親戚の協力があり、在宅で看取ることができたとお話がありました。後半は、3テーブルに分かれて対話の時間です。オープニングクエスチョンは
『なぜ在宅での看取りは、なかなか広まらないんだろう?』
テーブル1では
「医療の専門知識がないので、自宅での身内の死を迎えるのが怖い」という話から『自宅で死を恐れないようにするには?』というテーマを設定。さらに、在宅での看取りが”当たり前”となる関係性について対話を深めました。大事なのは「知識を得るだけでなく、気持ちを共有すること」
テーブル2では
「在宅での死を迷惑と感じるからでは?」という視点を掘り下げて『なぜ在宅の死を”迷惑”と感じるんだろう?』というテーマに。そこから、気軽に・対等に相談できる場所・コミュニティの必要性について触れ(一方的な相談でなく)相互作用のある地域に根ざした場の提案がありました。
テーブル3では
「看取りについて関心が低い、そしてそれ以前に情報がない」という問題提起から『情報不足を解決していくには?』というテーマに展開しました。「世代を超えて伝えていく」ために、”死”を連想する”看取り”という言葉をタブー化しないというスタンスについて意見が上がっていました。
興味深いのは、テーマが異なっても3テーブルすべてで「看取りを考える上で”第三者”や”多様な立場の人”といった存在が必要」という方向性が共通していたことです。
今回対話のきっかけとなる素晴らしいスピーチをしてくださった島村さんをはじめとして、素敵な時間を共有できた参加者のみなさん、本当にありがとうございました。