2013年7月28日開催の第26回みんくるカフェ「こころの健康を考える ~マインドフルネスの視点から~」の報告です。当日は19名の参加者と、ゲストスピーカーとして精神科医の今村弥生さんにお集まりいただきました。
マインドフルネス認知療法は、認知行動療法の新しいかたち。前半は今村さんからマインドフルネスについてのお話がありました。意識を身体感覚に集中させることで、こころのバランスをとってみようというものだそうです。この自動操縦モード、認知行動療法でいう「Doing」の状態あることで、私たちの日常生活は成り立っていたりするのですが、不安や憂うつな気持ちが募っている時は、状況認識が偏り、更に気持ち落ち込む・・・ということもしばしば。
そこでマインドフルネスでは「いま・この瞬間に起きていること」の身体感覚に意識を集中させる、つまり「Being」の状態に身を置くことで、認知の偏りに働きかけてみるそうです。
後半はワールドカフェ形式で、対話をする中で様々な意見が出ました。
「こころのバランスを保つためには、どうしたらいいだろう?」
・自己管理が出来ている=責任ある大人、みたいな考え方が窮屈
・理不尽なことが多い社会。社会に自分を合わせられず、ゆらゆらするのが自然では」
「市民と医療者が協力して、こころのケアをするためには?」
・バランスを崩した人を(一方的に)ケアするのではなく、みんなが集って、何となくケアされる/ゆったり出来る場が地域に増えるといい」
最後に、すてきなワークとお話をしてくださった今村さんより、結びのご挨拶。
「こころの病いは治すものではなく、治るのを待つもの」
一緒に待てる、そして待つことが急かされない社会をつくっていきたいな、と思った一日でした。
当日参加された皆さんの声をいくつかご紹介します(アンケートより)。
「医療者、医療従事者、医学生等々の方々と、こういう風にフラットな場で色々と話したのは、はじめてかもしれない」
「日常生活の中で、意図的にbeingの時間を作ることで、doingの時間も変わってくるのではないかと思います」
「病院の中で薬物療法ばかりに接していたが、少し違った視点でみることができて診察に生かすことができそう」
「他の方とお話すると、見方や考え方の違いや重なりから、自分のみえ方も変化するのがおもしろいと思いました」