2013年9月23日に第27回みんくるカフェを開催しました!今回のテーマは「患者と医療者のダイアローグ~患者のナラティブに学ぶ~」。NPO法人患者スピーカーバンク(KSB)さんとのコラボ企画で行いました。参加者の皆さんがKSBのお二人の語りに耳を傾けることからスタートです。
1人目の香川さんは、1型糖尿病を9歳のときに発症し、その後糖尿病とともに23年を過ごしてこられました。香川さんは自分のこれまでを振り返ったとき、主治医に対して、自分の殻に閉じこもるアルマジロ期、とげとげしく周囲にあたるハリネズミ期があったといいます。思春期の頃は、それが顕著に現れていたようです。そんなことからも、血糖コントロールがうまくいかなくなったときもあったそうです。
2人目の江本さんは、周期性ACTH症候群という病気を7歳のときに発症したそうです。しかし確定診断がつくまで2年という月日がかかったとのこと。発作の間欠期は7~14日。次に発作が来るのはいつなのか予想がつくために、発作が起こる日が近づくにつれて絶望的な気持ちになっていたそうです。特に学校の行事と重なるな・・・と思うとすごくストレスがかかったそうです。江本さんは、たとえ子どもであっても「当事者は子ども」という認識を周囲がもつことが大切なことだと参加者に語りました。子どもは知ることで不安が解消され、自分を守ることができる、と。
後半は、参加者で3つのテーマでワールドカフェ形式による対話を行いました。
「医療者-患者コミュニケーションを良くするために、それぞれの立場からできることは?」
「患者のナラティブを医療現場に還元するためには?」
「医療者と患者の間の“溝”は本当に超えられるのか?」
対話の中で出た意見の一部を紹介します。
・医療に関わる仕事を社会の中の仕事のひとつと捉えたとき、専門職は医療にだけあるものではない。
・患者側からできるアプローチを考えてみるとどうだろうか?
・患者と医療者を直線的に結ぶ関係だけにとらわれず、患者会を通して別の見方をするなど、アプローチの仕方を変えてみることが“溝”を越えるための一つの解となるかもしれない。
・医師だけではできないことを他の医療者がカバーする。
・医師は診察室の中だけではなく、診察室の外でのコミュニケーションを大切にする。
・医師側が話しやすい環境づくりをすることがよりよいコミュニケーションには大切。そのためには、人と人との関わりの中で相手への思いやりを学ぶことが必要では?
貴重なお話をしてくださった香川さん、江本さん、本当にありがとうございました!