2014年11月29日(土)に第31回みんくるカフェ「ナースのお仕事~看護師が伝えたいこと、看護師に求められること~」を開催しました。
今回は、みんくるスタッフの看護師、ひろみんとめぐたんの企画でした。看護師自身はどんな看護師を目指していて、患者はどんな看護師を求めているのかについて、医療者だけではなく患者さんも含めて理想の看護師について対話したいと企画したものです。参加者は医療関係者(看護師、医師、学生など)、それ以外の方を含め計18名でした。
ひろみんの話は、看護師の勤務体制、患者と看護師のある一日について、看護師のジレンマ、病棟看護師が行っていることなどについてでした。患者とのコミュニケーションで心がけていること、治療以外にも医療者の関わり方が患者の元気につながると考えていること、また、看護師も患者さんから勇気や元気をもらっており感謝の毎日であること、などが語られました。
検査部門の外来看護師として働いているめぐたんの話は、効率優先で患者の気持ちがないがしろにされているのではないかという疑問から始まりました。検査によって患者の感じた苦痛や気持ちを考慮して、どういう看護が必要と考えケアするのか。そしてさまざまな看護観をもつ他の看護師とうまく働くためにはどうすればよいのか。業務優先と看護優先のはざまで感じる、そんな葛藤が語られました。
後半は参加者全員で対話を行い、看護についてさまざまな思いが語られました。意見をいくつか紹介します。
「患者の言えない思いを察したり、思いを聴いて必要なアレンジをするのが理想の看護師なのでは」
「理想の看護師を育むには、各医療者が自分の役割を明確にし、失敗しながらも現場の状況を理解できるように努力する」
「医師や患者に看護師の仕事がまだ理解されていない。看護師の視点を共有することが医療の質を高めることにもつながるのではないか」
「認知症や精神障害の人への対応について、看護師は患者が『大切にされた』と感じるように接したり、『急かさないこと』を大事にしている」
「緩和ケアでは、患者・家族・医療職が『看護の専門性』を共有できていることが多い。それは、ゴールを共有できているからではないか」
看護について考えさせていただき、患者・医療従事者お互いの立場を知ることから始まるのかなと改めて実感いたしました。今後、さらに異業種の方の参加のもと、今回のテーマについて話し合いができたらと思いました。
看護は奥深く、まだまだ大きく展開されるのだろうと思うとワクワクしています!!