さる7月9日(土)に「みんくる本郷・千駄木まち歩き~漱石と鴎外の足跡をたどり、歴史と地域の魅力を再発見する~」というイベントを開催しました。開催レポート第1弾をお届けします。
参加したのは一般の方4名とスタッフ3名。当日の天気は小雨でしたが、かんかん照りよりも過ごしやすく、雨の中のまち歩きもまた風情がありました。ナビゲーターは東京大学医学部講師で、みんくるプロデュース代表の孫がつとめました。孫は東京大学医学部卒なので鴎外は大先輩にあたります。そしてこの日、7月9日は森鴎外の命日であることが判明!なんという偶然でしょう!
まずはランチを食べながら、孫より今日のコースと、夏目漱石、森鴎外に関する情報のミニレクチャー。現在の地図に加えて、森鴎外立案の「東京方眼地図」という明治時代の地図も見比べました。この地図では「第一高等学校」(現在の農学部)、「美術学校」(現在の東京芸大)など昔の表記が楽しめます。
さて、まち歩きに出発です。
まずは東大構内のミュルレル像、スクリバ・ベルツ像を見学。いわゆる東大初期のお雇い外国人教師です。ミュルレルは明治4年に着任し、東大医学部で最初の医学教育改革をやった人でした。彼は医学部教育を7年とし、最初の2年の基礎科学教育を重視しました。その後、雨の中の三四郎池を見学。そして安田講堂前を通り、工学部のコンドル像へ。ジョサイア・コンドルは日本の建築学の父であり、鹿鳴館や旧岩崎邸の設計者です。このコンドルの立像、東大内の数ある銅像の中でも珍しい全身像であり、その立ち姿がカッコイイのです!伊東忠太による制作で、台座の二体の怪物も独特なデザインで注目です。
その後、東大正門を通り、本郷通りを農学部方面へ歩きました。(続く)
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本郷・千駄木まち歩き02