みんくるスタッフのあべちゃんです。
2016年09月03日に、第36回みんくるカフェ「認知症について語り合おう!in文京その2」を開催しました。昨年2月に同じテーマで開催しましたが、今回はその2回目となります。前回は認知症の基本的な理解と先駆的な取り組み事例について対話をしました。今回は、具体的な個別の事例から考えることを中心としました。
ゲストスピーカーには、日頃から認知症の方への支援をお仕事としていらっしゃる高齢者あんしん相談センター本富士分室の渋谷さんをお招きしました。
オープンニングトークで渋谷さんから文京区の取組みや大牟田市の取組みについてお話いただいた後、個別の事例を2つお話いただきました。お一人暮らしの認知症の方の事例と、子育て中の娘さんが認知症の母親を介護する事例です。
対話の前に、紹介していただいた事例の当事者の立場になって考える個人ワークを行いました。事例に登場する人物が、もし自分だったら、という形でリアルに自分の対場に置き換えて、どのような気持ちや考えになるか書き出しました。個人ワークの後は、2つのグループに分かれて対話の時間です。
今回オープニングクエスチョンは、「自分に身近な人が認知症になったときにどう生きていきたいか?」でした。中間振り返りを経て、それぞれのグループの対話のテーマは「いい支え方とはどんなものか?どう地域で支えていくか?」「互いに関心を持ちあえる地域になるためにはどうしたらよいか?」となりました。
参加者アンケートでは、様々な感想をいただきました。
・認知症は福祉・保健・医療の部門より更に広い関係者の中で議論されるとよいのではないか。すごく広い知恵が出てきそうです。
・認知症になったらどうしてほしいか、周りの人に伝えておくようにすることが必要だと思った。
・認知症について知ることで、対応も知ることができ、人を尊敬するとはどいうことなのかを振り返られたので、人とおコミュニケーションの取り方が変わりそうな気がします。
・認知症のテーマであったが、これに限らないと思った。今のところ身近なテーマではないが、今だからこそ準備が必要であり職場でのその活用性が高いと感じた。
自分事として考え、その考えや感じたことを対話で共有することで、明日からできる具体的な行動をイメージすることができたと思います。
認知症を切り口に、地域の繋がりの大切さやお互いに関心を持つことの重要性に気づけた貴重な時間になりました。