みなさん、こんにちは!
一般社団法人みんくるプロデュースのまみです。
5月22日(水)、中野区社会福祉会館(スマイルなかの)で、「障害ってなんだ?-絵本「みえるとかみえないとか」を題材として」というテーマでみんくるカフェを開催しました!
実は、みんくるプロデュース単独開催のみんくるカフェは久しぶりとなります。そして、これまで東京大学周辺での開催を主としたみんくるカフェですが、少しばかり場所を移動して初めて中野で開催しました。会場となった部屋の窓から見える夕日がとても美しく、都会の夕日の美しさも捨てたものではありませんね。
さて、今回は8名の方が参加してくださいました。スタッフ3名と合わせて11名ということで、こじんまりとしつつも、参加された皆さんの顔が良くみえるちょうどよい人数でもありました。障害とはどういうことなのだろうか、と日頃から「障害」について関心をもっていらっしゃる医療や福祉にお仕事として関わっている方や市民の方が参加してくださいました。
まず、絵本「みえるとかみえないとか(発行所:アリス館)」の朗読からスタートです。
この本は絵本ですが、大人でも十分に楽しめること、そして考えることができる内容です。この絵本は、「いろんなほしのちょうさをするうちゅうひこうしのぼく」が、3つの目をもつことが「ふつう」の星で調査をしたときのお話です。
目が2つしかない「ぼく」を、「え?あるけるの?」「うしろがみえなくてかわいそう」と、3つの目があることがふつうの星の人たちは、すごく気を使ってくれます。
そして、2つの目の「ぼく」はとてもヘンな気持ちになるのです。私がこの絵本を朗読し、参加してくださった皆さんで、この絵本の物語を共有しました。
その後、2つのグループに分かれての対話です。
まずは、この絵本の感想を各々で自由に話し、グループ内で共有しました。
私のグループでは、この「この絵本は色がきれいだね」とか「いろいろと考える内容だね」というような意見が聴かれました。また、この絵本が生まれるきっかけとなった伊藤亜紗さんの「目の見えない人は世界をどう見ているのか(発行所:光文社)」という本の内容についても少しだけ触れると、参加者の方にとっては、へぇ~!という発見の連続のようでした。目が見えない人の世界に本を通して触れ、その世界について純粋に驚かれました。
そして、30分間ほど感想を皆で話しあった後、「障害ってなんだろう?」というテーマで対話を続けました。時間はあっと言う間に過ぎていきました。
障害について話すという機会は日常ではあまりないことではないでしょうか。この対話の場は守られた場であるというグランドルールを皆で理解することで、参加者の方が様々な思いをお話いできたように思います。
2時間という時間は本当にあっという間でした。まだまだ話し足りない、という雰囲気がありましたが、対話は余韻を残すことも大切です。
最後に参加者の方のアンケートから感想をご紹介します。
・支援する側に様々な思い込みがあることに気づかされた。
・いろんな人の見方、受け止め方を知ると、今までの自分の見方が変わる。
・自分が当たり前と思っていることは、場面や場所、コミュニティが変わると、それが当たり前でなくなる。
・余計な情報をとっぱらって素直に見ることの大切さ。
対話により、新たな発見があることを改めて実感したようにも思います。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました!